
「♪おにぎり ぎゅっぎゅ!」 楽しい気持ちで握るともっとおいしくなる!!
鎌倉の谷戸の私の家には、緑に囲まれ庭の緑をぬけて海からの風がすうっと通り抜けていくので、クーラーなくても、自然の風が心地よく鳥の声も聞こえて気持ちよく過ごせると長野さんはニコニコ。転勤族で13回引っ越しましたが鎌倉に住み、かれこれ30年近く。
生まれ育ったのは、愛媛県今治市。瀬戸内の温暖な海のそばで、漁村でもない美しい海の庭のような、潮のにおいや波の音がいつもそばにある暮らしでした。だからでしょうか私は海が大好。自然の中で暮らす事は私にとってはごく当たり前のでありがたいですと!
歌って笑って、伝わる気持ち

「おにぎり おにぎり」の絵本は、もとは8枚の紙芝居(童心社)として生まれました。それを、子どもたちへの食育を大切にしている出版社「おむすび舎」との出会いによって、24ページの絵本に創りかえました。紙芝居と絵本は大きく違いますが共に大事にしたいです。絵本はおむすび舎は食べることの楽しさや、作ってくれる人への感謝の気持ちを子どもたちに伝えたいと立ち上げた出版社と知り、私はその想いに深く共感しました。
私がこの物語を作ろうと思ったきっかけは、ある米農家のおじさんとの出会いから。20年前、上野公園で、佐賀県の棚田で育てたお米を売っている方がいたのです。山の斜面に階段のようにつくられた棚田は、本当に美しい風景。でも、平地と違って農機具が入れない分、農作業はとても大変。棚田のお米を食べて、美しい棚田を守る応援をしてほしいと。そのお話を聞いて食べてみたら実に美味しい!! こんなに手間ひまかけて育てられた棚田のお米を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい! 届けたい、守りたい! 子どもたちにもその背景を伝えたいと思ったので紙芝居や絵本にしました。

絵本の中に出てくる「♪おにぎり ぎゅっぎゅ おにぎり ぎゅ!」ということば。あの“♪”をつけたことで、読者の子どもたちが自分でメロディをつけて読んでくれ、自由に歌ってくれる。楽しくて、それがとても嬉しかった。 おにぎりをに握ってくれる私の母との思い出も重ねて描いたもの。母は、よくわらべ歌のような即興で、でたらめな歌を唄ってくれました。リズム感や楽しさが、私の耳にずっと残っているのよ。楽しい気持ちでおにぎりを握ると愛情が伝わりもっとおいしくなる。日常の生活に何気ない童歌のようなリズムがあることはすばらしい!生きる力になるのです!
子どもたちが楽しんでくれて、笑顔になってくれるのが一番嬉しい。最近は、糸あやつり人形で子どもたちに人形劇を届けている井上由利子さんと、あやつり人形でおにぎりを握る、物語を語る機会もあり、子ども達が本当にキラキラとした目でを見てくれるのですよ。おにぎりの持つ温ったかさ、うれしさがさらに伝わつて盛り上がるのよ!
ほんものに触れる喜びを
今はテレビやネットで、いろんなものが簡単に見られる時代。でも私は、目の前にある「何気ない本物」に気づき興味を持ってもらえたらいいなと思っています。たしかに便利な世の中になったけれど、生身の声で絵本や紙を通してこそ、目に見えない作り手の思いが伝わる気がするし、私はやっぱり紙の本が持つ力を大事にしたいし好きです。本にも絵にも思いが乗っかるの。おにぎりも、それと同じかもしれません。手で握ったおにぎりは、やっぱりちゃんとおいしい。お米や具材に込められた、作り手の思いがまっすぐ届くような気がします。

今年の6月に発表した紙芝居が「うめぼし うめぼし うめぼしだ!」(童心社)です。子どもたちがで梅を収穫し、じっくりと手間ひまかけて梅干しを作っていく物語。この紙芝居を演じていると、「この梅の実たちは、ちゃんと立派な梅干しになれるかな?」って、子どもたちがワクワクしながら応援してくれるのです。
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