おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.484「災害備蓄」
震災が頻繁に発生すると増えるのが「お客様からの備蓄米のお問い合せ」です。ご家庭でお米を備蓄されて、いざというときに炊飯して食べる…ということなのですが、ただ震災の程度にもよりますが、生米を保管しても電気やガスが使えない場合はそのままでは食べることが出来ないので、あまりお勧めはしません。
そこでお勧めなのが「○○○」です。これはいざというときに水さえ入れればごはんとして食べることが出来るお米で、災害備蓄の食料として各方面で広く購入されていますが…。さてここで問題です。この「○○○」にあてはまるお米の商品を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.冷凍おにぎり
イ.パックご飯
ウ.アルファ米
エ.キューブ米
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.484解答】
正解はウの「アルファ米」でした。 「アルファ米」とはお米のでんぷんをアルファ化させた状態で急速乾燥させたもので、あとはお湯や水をかけるだけでごはんとして食べることが出来るお米のことです。 そもそもお米のでんぷんは生米状態のときには「ベータ化」といい、人間の酵素では消化できないほど組織ががっちりしていますが、水に漬けて火にかけるとこの組織がほぐれ、粘りも出て人間の身体に吸収されやすい状態になるのです。これを「アルファ化」と言います。
なお「生米はどの程度保存できるか?」という質問をよく受けますが、「湿度が70%前後、温度が15度以下」を保ち続けることができるのであれば、だいたい2年は持ちます。ただこの「2年」というのはあくまでも「美味しく食べられるおおよその期限」であり、これを過ぎても食べることはできます。お米は生鮮食品なので、においや食感が「食べられないほどひどい」と判断した時点が「保存できる期限」なのです。