おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.491「田植えの時期」
今回は「田植えの時期」についての問題です。田植え時期というのはだいたい5月GWころ…と相場は決まっていました。ところが最近は遅く植える生産者があちこちで見られるようになりました。
その背景にあるのは例に漏れず「夏の暑さ」です。出穂したあとに穂が高温にさらされると、高温障害となってしまいお米の品質が著しく落ちてしまいます。そのタイミングをずらすために田植え時期を遅らせているのですが…。
実はそれ以外の理由で田植え時期が遅れる地域があります。
ではここで問題です。田植え時期が5月GWごろではなく遅れて実施するのはどのような理由からでしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.二毛作を行っている場所では、麦の刈り取りを待っているから。
イ.雨が多いと田植えが出来ないので、梅雨明けを待っているから。
ウ.台風が来ると苗が飛ばされてしまうので、台風シーズンが終わるのを待っているから。
エ.生産計画を立てるために、その年の新米の値段が出そろうを待っているから。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.491解答】
正解はアの「二毛作を行っている場所では、麦の刈り取りを待っているから」です。
例えば九州や埼玉県などでは麦と稲の二毛作が行われている地域があります。そういったところは麦の収穫が終わってから田植えをしますので、どうしても田植え時期は5月終わりから6月ごろになります。なお二期作を行っているような石垣島でもやはり6月ごろに田植えが始まります。比較的暑い地域は稲の成長が早いので、こういった栽培暦になるのです。
イ…雨でも田植えは行いますので、梅雨明けを待つメリットはありません。
ウ…台風シーズンは秋になります。なお、風が強いとせっかく植えた苗が流れてしまうことはありますので、強風自体は田植えにとってデメリットです。
エ…新米の値段は収穫が始まる8月ごろに見えてきます。