おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.88 「お米の歴史」
さて今回は「お米の歴史」についてです。
お米は日本が起源の作物ではなく、外国から海を渡って伝わってきました。すでに今から約3,000年前の縄文時代後期には日本に伝わっていた、とも言われています。
ではいったいどのようなルートをたどって日本に伝わったのでしょうか? 様々な説がありますが、最も正しいと思われるものを、次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.中国江南地方あたりから海を渡って九州方面に伝わってきた。
イ.朝鮮半島から海を渡って北陸地方に伝わってきた。
ウ.シベリア近辺から陸伝いに東北北部に伝わってきた。
エ.台湾から海流にのって海伝いに和歌山県辺りに伝わってきた。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.88 解答】
正解はアの「中国江南地方あたりから海を渡って九州方面に伝わってきた。」です。
遺跡から発掘されたお米のDNAを調べることにより、どの起源地から伝わったのかが分かります。日本のお米の起源は、インドのアッサム地方から中国の雲南省にかけての山間部と考えられています。日本に伝わったルートには正解のほかに、「中国江南地区から海を渡り朝鮮半島に渡り、そこから北九州に伝わる」ルート、「中国から琉球諸島~薩南諸島を経て九州南部に伝わる」ルートなどが説として有力です。今のような交通機関が発達していない時代でも、このようにお米が広い範囲で広まった理由の一つとしては、お米が命を繋ぐために非常に有益な作物であったからではないでしょうか? なお、余談ですが稲作の伝来はかつては弥生時代と言われていましたが、今では縄文時代後期と言う説が有力です。