知る
2025.04.07

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.530「もともとが安すぎたお米とは」

令和の米騒動は相変わらず続いておりますが…。一部報道においては、例えばスーパーお米の値段は昨年の今頃と比べて約2倍になっているそうですが、いっぽうで小池精米店に並んでいる魚沼産のコシヒカリは約3割程度の上昇で抑えられています。このように産地や品種によっても上がり方は様々ですが、2倍以上になるようなお米はもともとが安すぎた…ということもその背景にはあるのですが…。

 

 

さてここで問題です。このように「もともとが安すぎた」お米が増えていた理由はなんでしょうか?その理由に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.お米があまり売れていなかったから。

イ.スーパーなどの総合食品店ではお米を安くして集客していたから。

ウ.JAの買取価格が、今から10年ほど前には現在の半分~3分の1以下だったから。

エ.生産者の経費があまりかからない農法が確立されたから。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.530解答】

正解はエの「生産者の経費があまりかからない農法が確立されたから。」でした。

今回の米価高騰が発生したのは単純に「お米が足りない」ことが原因ですが、根幹には「そもそも日本人がお米を食べなくなった」ことがあります。

現状ではお米が高くともお米消費は落ちていません。それは消費者の皆さんが不安に思っているからです。つい最近までの「お米が安い時代」であってもお米消費が落ち込んでいたわけですから、お米消費行動は実は値段とはあまり関係ないことが分かります。

そう考えると現状は「消費者の不安感が消費に結びついている」ことなのであって、あまり健全ではないのは確かですが、一方で今までは(少なくともここ10年は)生産者の一方的な苦労があっての安値だと考えると、あまりに安い値段はこれまた健全では無いのです。

生産者の生活が成り立ちつつ、消費者が安心して買える米価となる日が望まれますね。

 

この記事を気に入ったらシェアしよう!