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2025.10.27

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.557「外国のお米の流通量」

新米シーズンが本格化しておりますが、相変わらずお米の値段が下がっておりません。

 

 

お米の値段が下がらない理由は様々ですが、やはり根幹には消費量に生産量が思ったほどには追い付いていない、ということがあります。増産といっても様々な背景から一朝一夕にできるものではありませんし、そもそも農業従事者の高齢化及び離農する人が増え続けているという背景より、長い目で見たときにはお米の値段が極端に下がることは考えにくいのが現状です。では日本のお米が足りないのであれば外国のお米が流通しそうなものですが、それほど増えているわけでもありません。ではここで問題です。外国のお米の流通量が増えていない理由に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.外国産のお米の味は日本人の好みに合いにくいから。

イ.外国産のお米の生産量は日本に輸出するほどの余分は無いから。

ウ.外国産のお米には高い関税がかかっているため価格が極端に安くはないから。

エ、外国産のお米がメインになるほどまでに日本のお米が極端に少ないわけではないから。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.557解答】

正解はイの「外国産のお米の生産量は日本に輸出するほどの余分は無いから。」です。

新米の値段は高くなっていますが、一般消費者の感覚からすると「多少高くとも日本のお米、しかも新米が食べたい」という想いがあり、日本米の消費量はあまり落ちていません。

いっぽう飲食店にとっては背に腹は代えられない、ということで外米に切り替えるお店もありますが、お客様の反応はともかく実際に供給する立場からすると「こんなに艶がなくパサパサしているお米をお客様にお出しして良いのかしら?」という考えから、なかなか外米へシフトチェンジはしにくいようです(大手飲食店は除く)。

ただ、現在のお米は高すぎます。筆者も大勢の生産者と意見交換をしますが「売れるのであれば高ければ高いほどいい」と思っている人は皆無で、ほとんどが「こんなに高くなくともいい」と戸惑っています。

日本が食糧管理制度を辞めた瞬間から市場原理にお米の値段をゆだねていることもあり、こういったことは起こりうることでありますが、ことは日本人の主食にかかわる問題なのでまるっきりのフリーハンドでいいのか、という課題もあるようです。

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