おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.32
さて今回の問題は…「お米の消費」についてです。
今更ながら申し上げるまでもなく、いま、お米は余っています。
しかし、かつてはお米が不足して不足して困る…そんな時代がありました。
小池精米店は昭和5年の創業ですが、そのわずか11年後に太平洋戦争が勃発。
昭和17年(1942年)には国が食糧を統制するようになり、小池精米店も小売店からお米の配給所へと変わりました。
国が食糧を統制する必要があるほどに、戦中戦後はお米が不足していたのです。
戦争前後の食糧難時代を経て、国、そして生産者がお米の増産に注力した結果、お米の生産量が飛躍的に増えました。
しかしそのいっぽう、お米の消費量は減少傾向にあります。
お米の消費量が減った要因としては、食生活の洋風化が挙げられます。
パンや乳製品や肉などの畜産物、油脂製品の消費が伸びたことによるものです。
さて、ここで問題です。
お米の生産量が消費量を上回るようになったのはいつ頃のことでしょうか?
次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.1950年代
イ.1960年代
ウ.1970年代
エ.1980年代
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.32解答】
正解は…イの1960年代、でした。
米の需要量は、1963年の1,341万トンをピークとして減少傾向に転じています。
いっぽうで、米の生産量は1967年から1,400万トンを超える高水準が続き、大幅な生産過剰となりました。
お米の生産量を意図的に減らす「生産調整」は1971年から本格的に実施が開始されています。
米の消費は毎年減少しています。いまでは一人当たりの年間消費量は60キロを切っています。
これは、最も多かった1962年の118キロの約半分です。
お腹を満たす手段が増えたのは消費者の皆さんにとって喜ばしいことですが、米屋の立場からするともう少し皆さんにお米を食べて頂きたいですね(笑)。