おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.59
さて今回のクイズですが、田んぼの「穂」についてです。
8月になりますと、各地の田んぼでイネの「穂」が出始めます。これを「出穂」(しゅっすい)といいます。そして出穂時期になりますと気になるのが、今年の出来…品質面でも収量でも果たしてどうか?…ということです。
各地の農政局では、この時期に現時点での作況について調査していますが、その場合にいくつかの見るポイントがあります。出穂時期に、作況を調べるにあたって見るそのポイントに当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.苗がきちんと田んぼに根付いているかどうか。
イ.1穂当たりの籾の数が多いか、少ないか。
ウ.穂の数は多いか、少ないか。
エ.籾の色が変色していたり、白くなっていたりしないか。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.59 解答】
正解は…アの「苗がきちんと田んぼに根付いているかどうか。」でした。
アは田植え後の話です。苗がきちんと田んぼの土に根付いているかどうかを「活着(かっちゃく)」と言います。田植えをしてもその後の雨で流されたりする場合もありますので、「田植え」後もきちんと経過観察をする必要があるのです。この時期には「籾の数」と「籾の登熟具合」を観察します。まず「籾の数」ですがイとウから全体の籾の数を予測します。それにより収量が多いか少ないか、この時点での作柄を見るのです。エでは籾の登熟が十分に進んでいるかどうかを見ています。これにより品質面の確認をしているのです。
夏はまだまだ暑くなります。暑い夏を稲が乗り越えることが出来るように、生産者の方はなかなか気を抜くことが出来ないのです。