山形県鶴岡市、TSURUOKA FOOD EXPO 2015講演レポート
2015年7月18日、山形県鶴岡市で開催された食の祭典『鶴岡ふうど駅スポ』(TSURUOKA FOOD EXPO 2015)。今回のテーマは“米ほど旨いものはない!”ということで、鶴岡市からお声がけいただき、おにぎりの魅力を伝えに、おにぎり協会、講演して参りました。
日本で唯一の「食文化創造都市」鶴岡
ユネスコが認定する文化創造都市は、文化の多様性保護と世界の持続的発展に貢献することを目的に、2004年に創設された制度で、文学、音楽、アートなど7つのジャンルから成り立ちます。
そのうちの一つ「食文化(ガストロノミー)部門」は、地域で守り育ててきた多彩な食文化の継承や、地域一丸となった食産業発展への取り組みを評価、認定するもの。四川料理の本場、成都市などと並び国内で認定されている都市は、ここ鶴岡市だけなのです! おにぎり協会代表の中村祐介は常々、日本のガストロノミーを世界に拡大していきたいと話しており、まさに最高の舞台です。
鶴岡までの道のりは、大雨とエネルギーに悩まされる。
イベント前日の夕方、講演を行う「おにぎり浅草宿六」三代目・三浦洋介さん、おにぎり協会代表・中村祐介、事務局S(雨男)の3名はJR福島駅に集合。一路、山形県鶴岡市に向かいます。
が、おにぎりほしさに郡山で途中下車したSが1時間遅刻。しかも台風の影響で、記録的な豪雨。ワイパーを最速で回しても前が見えないほど。奥羽山脈を越える途中、ガソリン切れの危機! 窓全開の省エネドライブで、なんとか鶴岡にたどり着きました。
来場者がいない!? 不安を抱えたまま、いよいよ開演!
イベント当日、会場入り。この日も引き続き雨。100名入れるホールが埋まるのか、不安を抱えたまま準備に入ります。調理場では三浦さんが「おにぎり体験教室」用にコメの準備、控え室では中村が鶴岡市広報誌の取材対応。会場では、コメやおにぎりの展示が急ピッチで進みます。
しかし、開始5分前になっても人はまばら。果たして鶴岡のみなさんに、おにぎり協会が受け入れてもらえるのか……不安を抱えたまま、いよいよ開演!
開演直後、何とこの人の入り! 雨の影響で受付が詰まっていただけでした。集まったのは、幼稚園児からお年寄りまで、実に幅広い年齢層。がぜん気合いが入ります!!
まず、おにぎり協会・代表中村祐介が登壇。「世界に羽ばたくおにぎりと米の可能性」と少々固めのタイトルにもかかわらず、途中笑いあり、終始和やかな雰囲気でミラノの万博や市内イベントの体験など、世界のおにぎり事情をお話させていただきました。
ついで宿六三浦さんが登場。ミラノでも現地の人を魅了したにぎりテクニックを披露。来場者の方にステージにあがっていただき、その場でおにぎり教室も開催。鶴岡市の副市長、山本益生さんも参加です。
「こうやって手を三角にかたちづくって」と熱のこもったレクチャー。
おいしくできました! 副市長を中心に記念撮影。
鶴岡市はミラノ万博に10月2〜3日の2日間参加。山形の主力コメ品種「つや姫」をはじめ、日本酒、そば、そして高級枝豆として名高い「だだちゃ豆」など、豊富な食材と伝統的食文化を世界に発信するそうです。