おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.61
さて今週のクイズは…お米の価格についてです。
今月末からいよいよ本格的な新米シーズンが始まります。南から宮崎や佐賀のコシヒカリ、高知のお米が。関東では千葉のふさおとめ、茨城のあきたこまち。北陸では新潟のこしいぶき。続々とお米屋さんやスーパーの店頭に並び始めます。小売段階では分かりませんが、少なくともBtoBの取引では、お米の価格が昨年よりも上がっています。
お米の値段はその時々の需給バランスで決まります。しかし、新米時期はお米が出荷されたばかりでまだ需給バランスが見えてません。それでも、前年の在庫と今年のお米の作況を勘案して「ある価格」が決まります。その「ある価格」を参考に、各実儒者間の取引価格の傾向が決まってくるのですが…。さてその「ある価格」とは何でしょうか? 最もよく当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えてください。
ア.国会が決める買取価格
イ.農協等が決める買取価格
ウ.農水省が決める買取価格
エ.先物取引相場で決まる買取価格
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.61 解答】
正解はイの「農協等が決める買取価格」でした。
この価格に基づいて支払われるお金を「概算金」といいます。毎年この時期になると「概算金が前年よりか高いか安いか」が実儒者の間のホットな話題になっています。なお、「概算金」とは、農協等の集荷業者が生産者の出荷の際に支払う仮渡金のことで、県単位で全農県本部・経済連が決定しています。
問題文にある通り、前年産の在庫や今年の収穫量等を勘案して決定されますが、その過程において政府からの要望が入る場合もあるようです。但し、あくまでも決定するのは農協等です。ちなみに今年は、農水省の研究会から概算金は「5中3平均」(最高と最低の年を除いた3年の平均)を基本に設定するよう提言が出されています。