おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.144 「単位面積あたりの玄米収量」
お米屋さんや生産者さんの間で、品種や産地によってお米の収量がどれくらいなのか、よく話題になります。その収量を測る切り口の一つとして、「単位面積当たりの玄米の収量」が取り上げられることがあります。なかでも「1反当たりどれくらいの量が収穫されるか」という切り口が最もよく話題にのぼります。ちなみに1反とは約10アール(300坪)です。この「反収」がいったいどれくらいなのかという話題に加えて、その品種が一般的に見て収量が多いのか少ないのかという判断にも使われるのですが…。
さてここで問題です。例えばコシヒカリにおいて、反当たりの収穫量が「多い」と判断されるのはどの程度の量を指すでしょうか?最も近い数字を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.30kg
イ.60kg
ウ.300kg
エ.600kg
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.144 解答】
正解はエの「600kg」です。
お米の収量は同じ品種でも、産地・栽培方法・狙うべき味のレベル・毎年の気候により変動はありますが、それでもその品種の傾向として玄米が多く収穫出来るものなのかどうか、反当たりの収穫で判断します。
問題のように600Kg(10俵)も収穫出来るのは、コシヒカリではまれです。ただ、たくさん収穫出来ればいいという訳ではなく、同じ品種でもあまり数量をとっしまうと味が落ちてしまうので、意識的に抑える場合もあります。それでも最近では消費者の「安くておいしいお米が欲しい」という声があちこちで聞こえるため、それに呼応するかたちで1反当たり700kgや800kgも採れる稲も開発されてきています。もちろん、一口に「美味しい」と言ってもレベルは様々なので、そのお米がどこまで美味しいのかは判断が分かれるところです。ただ、少なくとも今現在、市場に出回っているお米はそれほど美味しくないお米はありませんので、あとは収量をどの程度上げる事ができるのか、ということが新品種に求められている要素の一つになるのです。
>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.143「稲の苗」