おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.145 「プラント・オパール」
皆さん、「プラント・オパール」という言葉をご存知ですか?実は稲と関係のある言葉なのです。
プラント・オパールは稲に蓄積されたガラス質の細胞体を指します。
稲の茎を触ってみると、見た目よりも硬いと感じたことはありませんか? これは上記のように稲がガラス質の細胞体を含んでいるからです。
さて、このプラント・オパール。近年、ある分野で着目されるようになりましたが、それはどのような場面で活用されたことによるものでしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.米粒の硬さを算出する際の材料
イ.肥料の投下量を判断する場合の材料
ウ.稲わらを飼料用として区分する場合の基準
エ.稲作がどの時代から行われてきたかを測る材料
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.145 解答】
正解はエの「稲作がどの時代から行われてきたかを測る材料」でした。
プラント・オパールのようにガラス質に変化した植物珪酸体は、腐敗しにくく土の中に残ります。それらの量や分布状況、さらに放射性炭素を測ることにより、いつ頃から稲作が営まれていたのかが推察されます。 かつては、弥生時代から稲作が始まったとされていましたが、現在ではプラント・オパールの活用等を含めた研究方法の進化、新たな遺跡の発掘等により、稲作は縄文時代後期には既に行われていたとされています。