知る
2014.06.29

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.4 

お米を知ろう4

初夏になると、全国の圃場では青々とした苗が風にゆられて、それはそれは心穏やかになる風景が広がっています。こういった風景に触れて言い様もない気持ちになれるのは、これが僕たちの心の原風景…に他ならないからでしょう。

さて田植えを終えてホッとした生産者さんは…このまま何もせずに秋を迎えるのか…というとそういう訳にはいきません。稲作、農作業は当然のことながら「自然」相手の仕事です。工場のように、何もかもがオートメーションで物事が進む…ということではありません。年によって、どのタイミングで何を行うのか…は異なります。ということで、田植えをした後で生産者さんは田んぼで様々な作業を行う必要がありますが…さてここで問題です。

田植え後から稲刈りまでの間で生産者さんが行う作業として、当てはまらないものを次のア~エから選んだお答えください。

ア.肥料撒き

イ.草取り

ウ.水管理

エ.田起こし

 

【お米を知ろう!Vol.4解答】

正解はエでした!

エは田植えをする前に田んぼの土をほぐす行程です。前年の秋~冬を経て硬くなった土では、苗の根っこは根付きにくいので、まずは田んぼをトラクターなどで起こします。

なお、アの肥料撒きは生産者さんによっては行わない方もいます。イの草取りも除草剤で済ます人もいれば、手で(機械で)地道に行う方もいます。このように、お米をつくる工程は生産者さんやその地方により様々で、「これ」といった正解はありません。生産者さんも時代に合わせて、その地域の特徴に合せて試行錯誤を繰り返しています。

僕らが考えている以上にお米の生産方法は多種多様で、それぞれの工程には一朝一夕にできない生産者さんのノウハウが詰まっているのです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

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