おにぎり探訪:大阪市北新地「おにぎり 竜」
大阪を代表する繁華街・北新地。きらびやかなネオン街の一角に、怪我のため23歳の若さで惜しまれつつ引退した、ボクシング元WBO世界ミニマム級チャンピオン 山中竜也さんが、2019年4月に「おにぎり 竜」をオープンしたと聞き、さっそく行ってきました。
暖簾をくぐると店内は屋台風の落ち着いたつくり。繁華街の喧騒を忘れてゆったりとした時間を過ごすことができます。
おにぎりは、店主一押しの「乱王醤油漬け」をはじめ「焼き鮭」「あごおとし明太子」「いぶりがっこチーズおかか」など定番メニュー20種と、季節のおにぎり3種の計23種。おにぎり具材はそのまま酒の肴としても楽しむことができ、さながら寿司屋のツマミメニューのよう。
カウンターにずらりと並ぶ具材たち。端から端まで全部食べてしまいたい気持ちをぐっとこらえながら待つことしばし。カウンター越しには、現役さながらの機敏な動きでおにぎりを握る山中さん。
一番人気の「乱王醤油漬け」。店主の山中さんも現役時代、厳しい減量中に「ごほうび」として食べていた思い出の一品。卵黄は大分県産「蘭王」を使用し、だし醤油とみりんで4日間漬け込んだ滋味深い味。
握りたてのおにぎりは、山形県産つや姫を使用。粒立ちがよくハリがあり、濃い味の具材と特に相性が良い。付け合わせは手づくり「がり穴子」。〆のつもりが、さらにお酒が進んでしまいます。
サイドメニューのおでんも欠かせません。ダシがしっかりしみ込んだ大根とこんにゃく、大阪泉州名物「梅焼き」(写真左)は、なかなか食べられないご当地の味。
「いずれ店舗を増やして、おにぎりをどんどん盛り上げていきたい」と山中さん。現役時代のあだ名はなんと「おにぎり君」だったそう。ボクシングのチャンピオンが、おにぎりのチャンピオンを目指して奮闘中です。
「おにぎり 竜」
大阪市北区曽根崎新地1-1-16 クリスタルコートビル103
TEL:06-6131-7717
営業時間:18時半〜午前3時
定休日:日曜、祝日
HP:https://onigiriryu.business.site/
※テイクアウトも可