日本各地で田植えが行われている季節です。最近はこの「苗を田んぼに移植する」田植えを行わない「直播」（ちょくは）を行う人が増えてきています。「直接播種」の略で、要するに田んぼに苗ではなく種を撒く方法です。畑のようなイメージですね。
あえてこの方法を行うメリットには「苗作り」が省略できることや田植え機を使用しなく手も良い（田植え時期だけにしか使わない田植え機ではなく普通のトラクターで出来る）ということがあります。
さてこの直播を行う場合の種籾には、ある工夫がされている場合があります。その工夫について正しく述べているものを次のア～エから選び記号で答えてください。

ア．籾ではなく玄米で撒いている。

イ．表面を鉄でコーティングしている。

ウ．先に発芽させている。

エ．種籾を穂のままで撒いている。

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.238 解答】

正解はイの「表面を鉄でコーティングしている。」でした。籾の表面を鉄粉等でコーティングすることにより、特に鳥に食べられる害を減らすことが出来ます。
現在、生産者の現場では人手不足とコスト削減という二つの課題を抱えています。前者については生産者の高齢化も加わるでしょう。そういった両面を解決するためにいかに効率よく農作業を行うかがポイントですが、その一環としてこういった「直播」が取り入れらるのです。ただ、実際に行っている人から話を聞くと実感できるまでの効率化は見えてこないということで、今後は併せて規模拡大も議論になることだと思います。

出題者：小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

＞おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！】Vol.237「玄米」