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2020.02.23

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.277 「お米の新品種に求められるもの」

最近は色々なうるち米の品種がマーケットに投入されていますが、もち米も新品種が出てきています。例えば「柔らかさが続く」もち米、「切り餅向けに硬くなるまでの時間が短い」もち米などです。

そして実は新品種に期待されている性質の一つとして「超極早生(早い時期に収穫できる品種)」か、または「超極晩生(遅い時期に収穫できる品種)」があります。その理由として最も当てはまるものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。

ア.一つの田んぼでうるち米ともち米の両方を栽培しているから。
イ.もち米は北海道でも二期作が可能な品種だから。
ウ.収穫時期に使う機械の掃除が1回で済むから。
エ.もち米は田んぼアートでよく使われているから。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.277 解答】

正解はウの「収穫時期に使う機械の掃除が1回で済むから。」です。
生産者さんは複数の品種を栽培しているところが多く、昔からうるち米ともち米を栽培している生産者さんもいます。品種が異なれば稲刈りをするコンバインや籾を乾燥させる乾燥機など、すべてを1回掃除しないといけません。それは違うお米が混じってしまうのを防ぐためです。これをコンタミネーション(コンタミ)といいます。特にもち米とうるち米が混ざってしまうとブレンド米としても使いにくいため、うるち米ともち米の収穫が入れ替わるタイミングは特に機械の掃除に気を遣います。そのためそのタイミングが1回で済むように、もち米を一番最初に収穫するか、一番最後に収穫するような品種が良いわけです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.276「日本の食料自給率」

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