知る
2020.04.20

【コメコトバ】どこまで知ってる? 長寿祝いの数え方

お米や飯、食に関する言葉を紹介するシリーズ「コメコトバ」。
今回は「長寿祝いの数え方」について紹介します!

突然ですが皆さん、「生まれた年の干支に還る暦」という意味で名付けられた、満60歳の「還暦」以外にも、それぞれ年齢の節目に特別な数え方(名称)があるのをご存知でしょうか? 下に年齢を記載してみたので、どこまでわかるか挑戦してみてください! うち一つはもう答えが出ていますよー!

■「寿」の前に続く漢字は?(70歳は別の漢字が入ります)
・70歳 ◯◯
・77歳 ◯寿
・80歳 ◯寿
・88歳 ◯寿
・90際 ◯寿
・99歳 ◯寿
・100歳 ◯寿

さてさて、全問正解した方、知っているけど思い出せなかった方、お腹が減ってしまった方などさまざまいると思いますが、早速答え合わせといきましょう!

70歳は「古希(こき)」。唐の詩人・杜甫の「曲江詩」において、「人生七十古来稀(まれ)なり」と記載してあることに由来します。「古くから70歳まで生きることは稀である」という意味で、「古」「稀(=希)」の2文字が残って今の形で使用されるようになったそうです。

77歳は「喜寿(きじゅ)」。「喜」の草書体が「㐂」という七を3つ重ねた漢字で、「七十七」と読めることからその名称が生まれました。80歳は「傘寿(さんじゅ)」。「傘」の略字である「仐」が分解すると「八十」と読めることが由来です。

お待たせしました! 88歳は「米寿(べいじゅ)」。「米」を分解すると「八十八」になることからこの漢字が使われるようになりました。一説では「お米の栽培は稲を植えて収穫するまでに八十八回もの手間をかける」ことから「米」という漢字が生まれたともされているので、漢数字のとらえ方としては案外間違いではないのかもしれません……!

90歳は「卒寿(そつじゅ)」。これまた「卒」の略字である「卆」を分解したかたち。99歳は「白寿(はくじゅ)」。「百」という漢字から一を引くと「白」になることから名付けられました。そして100歳は「百寿(ひゃくじゅ)」や「紀寿(きじゅ)」。「紀」というのは100年=一世紀が由来しています。

いかがでしたか? 長寿を祝う数え方には、日本の言葉の美しさやユーモアを感じますね。日本人の心とも言える「お米」が入っていることもまた嬉しいことです。

皆さんも、ぜひ身の回りにあふれる「コメコトバ」に目を向けてみてくださいね!

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