知る
2020.05.14

【コメコトバ】遠回りでも確実な方法を

お米や飯、食に関する言葉を紹介するシリーズ「コメコトバ」。
今回は「遠回りでも確実な方法を選んだ方が良い結果を得られる」という意味を持つ言葉を紹介します!

「田走るより畔(くろ)走れ」
田は文字通り「田んぼ」、畔は田んぼと田んぼの境目に作られた「あぜ道(畦畔)」のことです。目的地に行くには、距離で考えればあぜ道を通るよりも田んぼを突っ切った方が早いかも知れませんが、田んぼは水や泥で満たされているので思うように動けないもの。あぜ道の方が距離は長いですが、走行を邪魔するものはありません。つまり、結果的にはあぜ道の方が早く目的地に着けるのです。このことから、「遠回りでも確実な方法を選んだ方が良い結果を得られる」という意味の言葉が生まれたんですね。

これはあくまで例えの言葉ですが、現実で考えれば田んぼには大切な稲が一つひとつ植えられています。私たちの食を支えてくれる稲たちを、むやみやたらに踏み荒らしてはいけませんもんね! 二重の意味で「よくできた言葉だなぁ」と感じます。

似た意味を持つ言葉に「急がば回れ」や、初代ローマ皇帝・アウグストゥスの座右の銘「Festina Lente(ゆっくり急げ)」などがあります。昔からこうした考えは人間の生活に根付いていたのですね!

皆さんも、ぜひ身の回りにあふれる「コメコトバ」に目を向けてみてくださいね!

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