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2020.12.20

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.319 「酒米」

コロナの影響で飲食店の売上が落ちているため、日本酒の売上も落ちています。そして酒米の需要も減ってきています。 そのような情勢を受けて、一部には酒米を加工用ではなく「食べて消費しよう」という動きもあるようです。

皆さんご存知の通り「酒米」という品種はありません。酒造に向いているお米を「酒造好適米」、略して「酒米」と呼んでいるのです。それでも「良い酒米」の特徴は、実は私たちが食べる「美味しいお米」の特徴と共通な点があるのです。その共通点として正しく述べているものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。

 

ア.心白という米の中心部に白い箇所が多いこと。

イ.たんぱく含有量が少ないこと。

ウ.精米過程で粒が割れやすいこと。

エ.炊飯すると粘りのあまりないごはんになること。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.319解答】

正解はイの「たんぱく含有量が少ないこと。」でした。

たんぱく含有量が少ない方が、日本酒の味に雑味が出ません。普段私たちが食べるお米もたんぱく含有量が少ない方が美味しいとされています。たんぱくが多いと硬めに炊き上がり、食感が悪くなるのです。

ア…心白とはでんぷんの組織に隙間が多い状態です。こうなると麹が中まで入りやすく酒造においては好都合なのですが、食べるとなるとべちゃつきの原因になります。

ウ…酒米は粒が割れないように特殊な機械で丸く削っているのです。私たちが食べる「美味しいお米」は割れていないことが大事です。

エ…酒米は食べてみると粘りが無いものが多く、私ちが食べる「美味しいお米」とはやや違っているようです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.318「農林○○号」

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