代表中村、ラジオ出演しました
2014年9月27日、おにぎり協会代表の中村祐介(以下、中村)が名古屋地区のラジオ局「ZIP-FM」の
朝番組「LOVELY (ラブリー)」に電話生出演いたしました。出演時のDJの空木マイカさん(以下、空木)と、
こんなお話させていただきました。抜粋してご紹介いたします。
空木/「一般社団法人おにぎり協会」とは、どういった活動をする団体なのですか?
中村/2020年東京オリンピックを見据えて、おにぎりを海外に広め、日本人にとって当たり前の存在の
『おにぎり』に新たな価値を加える活動をしています。
空木/「おにぎり」と「おむすび」の違いってあるのでしょうか?
中村/結論から言うと、一緒ですね。「おむすびは神と結ばれる神聖なもの」とか「おにぎりは三角で、
おむすびは俵型」など諸説ありますが、どれも俗説や言い伝えの域を出ません。実際、広辞苑にも、
「おにぎり」は、にぎりめし。おむすび」。
「おむすび」は、握飯(にぎりめし)のこと。
「にぎりめし」は、握り固めた飯。むすび。おにぎり。
とあり、結局この3つは同じものとされています。
空木/なるほど。おにぎりの形にもいろいろありますが、形によって由来などは違うのですか?
中村/おにぎりの形状には諸説ありますが、現在では大きく「三角型」「円盤型」「俵型」「球型」の
4つに分類されます。平安時代、おにぎりは「鳥の卵」とも呼ばれていて、元々「円錐型」だったようです。
鎌倉から戦国にかけ武士の時代になると、おにぎりが兵糧として重宝されるようになります。
兵糧なので持って歩く携帯性が大事ですから、丸みを帯びたものより、平べったい「三角型」や
「円盤型」のおにぎりが普及したようです。
江戸時代、幕の内弁当とともに登場するのが「俵型」です。また、雑穀や野菜を混ぜて大きくにぎった
「球型」も農民の食として普及しました。俵型おにぎりが関西のソウルフードなのは、大坂で特に
町民文化が栄えたからですね。
空木/おいしいおにぎりの作り方を教えてください。
中村/おにぎりは「にぎりろうとしない」のが、おいしくにぎるポイントです。
しっかりにぎろうと思うと、つい余計な力が入り、米粒が潰れておいしくなくなってしまいます。
ジャポニカ米は力を込めずともくっつくので、形を整える程度の適当な力加減がちょうど良いです。
おにぎり1個あたり、ごはんは100gくらい、塩は1g程度が目安です。
素手ではなくラップを使ってにぎる場合は、にぎった後に塩水をスプレーすると良いです。
空木/おにぎりを作っておでかけする際、“腐りにくくする方法”って、ありますか?
中村/食品が腐る原因は菌ですが、菌は水分を好みます。それを防ぐのが「塩」と「酸」です。
塩も酸もそれぞれ殺菌作用があり、酸は塩の働きを助けてくれます。この2つを豊富に含む「梅干」は、
おでかけおにぎりに最適の具材です。塩鮭もおススメです。また、ごはんに少しだけ酢を加えておくと
より安心です。逆にあまりおススメできないのが、脂分の多い「ツナマヨ」です。常温で長時間持ち歩くと
脂が酸化してしまい、体によくありません。まずは具材選びが大事です。
海苔を巻いておくのも良いですね。海苔は余計な水分を外に出し、外からの菌の侵入を防ぎます。
昔、おにぎりを経木で包んでいたのも同じ理由です。ラップで包むのも良いですが、温かいまま包んでしまうと
菌が増殖しやすくなります。しっかり冷ましてから、少し口が開いているくらい軽く包むと良いでしょう。
また、「丸」は表面積が狭くなるので腐りにくい、「三角」は持ち運びしやすいなど、それぞれメリットが
あるので色々工夫してみてください。そして何より「おにぎりは食べ終わったら荷物にならない」というのが、
お出かけの際の最大のメリットですね。
空木/おにぎりってホント奥が深いですね!
中村/はい、我々も日々研究しながらそう感じています。
空木・中村/本日はありがとうございました!