おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.321 「余マス」とは
今回はお米業界スラング?からの問題です。
最近、業界内では「余マス」の取り扱いについて議論が巻き起こっています。 この「余マス」とは今まで慣習的に取り入れられてきたもので、特に決まりはありません。 しかしこの「余マス」が無いと米屋が精米したとき、やや寂しい気持ちになります。一方で産地サイドとしては「余マス」に対しては出来れば無くして欲しいと思っています。
さてこの「余マス」とは一体何をさしているのでしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.規定よりも多めに水分が落とされた玄米のこと。
イ.規定よりも丈夫に仕上がった米袋のこと。
ウ.規定の量よりも多めに玄米に混入している籾のこと。
エ.規定の量よりも多めにパッケージされた玄米のこと。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.321解答】
正解はエの「規定の量よりも多めにパッケージされた玄米のこと。」でした。
「余マス」の目的は、玄米が売り手から買い手に渡るまでの間に中の水分が飛んでしまい、本来であれば買い手が期待している重さ届かないことが無いようにすることです。 具体的には、紙袋の玄米の重さは「玄米30㎏+紙袋0.23㎏+余マス0.37㎏=皆掛重量30.6㎏」といった具合です。
産地サイドでは出荷時には間違いなく30㎏を詰めていても、精米店が精米する前に量ると30㎏を切っているということはざらにあります。 ただ米屋からしてみると「中にはそういったお米もある」くらいですみますが、農家からしてみると出荷するすべてのお米に対して「余マス」を入れるわけですから、これがあるとないとでは経営上かなり違ってくるのです。 なお、米屋から消費者に出す場合ですが、小池精米店では白米の重さ+0.01%の「余マス」(もちろん白米)を入れています。ただ白米をビニール袋に入れた場合は、時間が経っても重量はほとんど変わりません。そのため弊社としては「ほんのお気持ち」の「余マス」になるわけです。