知る
2021.11.15

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.362「あきたこまちの栽培」

今年も各地でお米の新品種がデビューしておりますが、そのうちの秋田県の「サキホコレ」は今年はプレデビューで、本格デビューは来年になります。

プレデビューの年は早めに終売になる可能性が高いので(生産量が少ないため)気になる方は早めに買われることをお勧めします。

さてそんな秋田県ですが、ダントツで有名なのは「あきたこまち」です。しかしなぜか「あきたこまち」は秋田県以外の産地でも栽培されています。

さてここで問題です。「あきたこまち」が秋田県以外でも栽培されるようになったのはなぜでしょうか?間違って述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.コシヒカリが栽培できない地域であっても美味しいお米が穫れたから。

イ.「あきた」は秋田ではなく「安芸(広島)の田んぼ」の意味だから。

ウ.収穫時期がコシヒカリと被らなかったから。

エ.もととなる種子を開発したのは福井県の農業試験場であったから。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.362解答】

正解はイの「「あきた」は秋田ではなく「安芸(広島)の田んぼ」の意味だから。」でした。

「あきたこまち」はもともとの名前を「秋田31号」と言いましたが、その元となる種子を育成したのは福井県の農業試験場でした。そして「秋田31号」となったあとでも両県で権利の譲り合いをした結果、種苗法による品種登録はなされなかったのです。

そのため、秋田県以外…例えば岩手県、山形県、長野県、茨城県などでも広く栽培されるようになりました。もちろん「あきたこまち」の味が良かったことがその普及を後押ししたのです。コシヒカリよりも早い時期に収穫できるのが特徴で、標高が高く早い時期から気温が下がるような場所ではコシヒカリではなくあきたこまちの栽培がさかんです。

なお「あきたこまち」という名称は1984年に公募で決定されました。

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