おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.363「籾(もみ)と玄米」
皆さん、「籾(もみ)」と「玄米」の違いをご存知でしょうか?
「籾」とは稲穂から脱穀したときの米粒、「玄米」とは「籾」から籾殻を除去した米粒を指します。
なかなか普段は目にしないのでイメージしずらいかもしれません。皆さんが普段目にする「白米」にまで仕上げるには、「籾」からまだまだいくつかの工程を経なければならないのです。
さてここで問題です。白米になるまでに米粒はまず「籾」から「玄米になりますが、この「籾」と「玄米」の違いについて間違って述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.籾から虫がわくことはほとんど無いが、玄米だと虫がわきやすい。
イ.籾は多少暑くても品質への影響は軽微だが、玄米だと品質劣化がてきめんである。
ウ.籾は発芽しやすいが、玄米だとまったく発芽しない。
エ.籾は籾殻があるの分、体積が玄米よりも大きく、その差は約2倍である。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.363解答】
正解はウの「籾は発芽しやすいが、玄米だとまったく発芽しない。」でした。
玄米でも発芽はしますが、発芽率が落ちるのと、また発芽してもあまり健康的な苗とはなりにくいようです。
籾殻は玄米にとって「命のカプセル」のようなものです。このカプセルをまとっていると虫が入り込めません。また気温の変化にもあまり左右されないのです。種として活用する場合は籾を使います。籾殻を取った状態の玄米は、まだ表面に糠層があるとはいえ、半分は裸のようなものなのです。
そのため保管には籾の方が良いのですが、体積が2倍もあるため場所ふさぎになります。また生産者は普通は収穫したらすぐに出荷するため、玄米に仕上げるまで行うのです。