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2022.04.18

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.383「開帳型のイネ」

 

先日、お米の業界紙に「開帳型」イネが開発された、という記事がありました。この「開帳型」とは田んぼに植え付けられた稲の茎が扇のように横に広がる性質を持つことを指します。

これだけのことであれば一般の人にとっては「だからどうした?」となりますが、生産者にとっては栽培上、非常に助かる一面を持っています。 さてここで問題です。

この「開帳型」のイネの栽培により効果が出るのはどのようなことでしょうか。当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.虫が寄り着かなくなる。

イ.寒さに非常に強くなる。

ウ.収穫量が倍増する。

エ.雑草が抑えられる。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.383解答】

正解はエの「雑草が抑えられる。」でした。

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)からのリリースです。開帳型にすることで、日光が地面に届きにくくなり、雑草が少なくなります。雑草が少なくなることにより、除草剤の散布を抑えることができ、また田んぼに入って除草作業をする必要もなくなります。その他、葉っぱが横に展開することで太陽の光を浴びやすく、稲の成長も促進される等の効果もあります。

今回は野生稲の染色体の一部を交配によりコシヒカリに導入したということで味はコシヒカリ並み、ということでした。味を損なわずに、生産者や環境にやさしい品種開発も大切なことなのです。

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