おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.388「耕作放棄地」
農業人口が年々減っているのは大きな問題ですが、それに合わせて耕作されなくなった田んぼも増えてきています。これを「耕作放棄地」といいます。
それでも他の農家さんが引き継いでくれれば問題無いのですが、他の農家さんも引き継がなければ、その場所は荒れるいっぽうで、いざ再開しようにもすぐに元には戻りません。そういった意味からも耕作放棄地が増えるもは問題です。
さてここで問題です。耕作放棄地となりやすい場所として最も当てはまる場所を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.平な土地
イ.山の斜面
ウ.石や砂利が少ない土地
エ.日当たりのいい場所
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.388解答】
正解はイの「山の斜面」です。
山の斜面に拓かれている田んぼを「棚田」と言います。棚田1枚の面積は比較的狭いことが多いため、農業機械の出し入れで時間をとられ、効率が悪くなります。
また一般的には水を入れるのにポンプを使って上げなければならないため、水不足のときに水が回ってこない可能性があります。
さらに田んぼと田んぼの境目である畔の面積がのり面となるため、この場所の管理(特に雑草の除去)でも時間がかかるのです。
そういった不利な条件にもかかわらず、昔から立派な棚田があちこちに広がっていることを思うと、日本人のお米にかける情熱の深さが分かりますね。