おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.392「稲作とロボット」
近年、スマート農業の必要性が喧伝されていますが、その一環で最近出てきたロボットに「アイガモロボット」なるものがあります。
これは現在も各地で行われている合鴨を使った農法「合鴨農法」をロボットで行おうというものです。
合鴨を稲作で使用するメリットは様々ですが、このアイガモロボットが稲作に果たす役割について正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.雑草を生えにくくする。
イ.害虫を追い払う。
ウ.有機肥料を散布する。
エ.刈り取りを行う。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.392解答】
正解はアの「雑草を生えにくくする。」でした。
合鴨を農業に使う目的の大きな意味は、雑草の抑制にあります。ひなの段階から合鴨を水田に放ち、雑草を食べてもらいます。また足を水中で動かすことにより泥が巻き上げられ、結果として水中に日光が及びにくくなり、雑草の種が育ちにくくなります。アイガモロボットはその後者の役割に着目し、同じように水中の泥を巻き上げるような動きをするのです。こういったロボットを使用した物理的な雑草の抑制は、稲作における農薬使用の削減に大きく寄与しているのです。
合鴨はこういった雑草対策のほか、イやウの役割も期待されています。ただしウについては、合鴨の糞が発酵していない状態で田んぼに散布されるためその効果には諸説あるようです。