知る
2022.11.06

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.410「お米の品種名」

 

今回は品種名についての問題です。

お米には様々な名前の品種がありますが、以前は国がその名前を決めていました。というのはお米の品種開発は国が主体になって行っていたからです。いまでこそ「ゆめぴりか」や「つや姫」、「いちほまれ」など、各自治体が主体となって品種を開発し、その名前は公募で決まる場合が多くありますが、国主体のときは新しく誕生した順番に「農林1号」「…2号」…と名前がつけらていたという、何とも機械的で味気ないやり方だったようです。

この「番号割り振りルール」だと数が多くなると識別が難しくなるため、ある番号以降からは個別の分かりやすい品種名…例えば「コシヒカリ」や「ササニシキ」といった名前が付けられるようになりました。

さてここで問題です。「もうこれ以上は識別が難しい」と判断された番号に最も近い数字を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.50

イ.100

ウ.150

エ.500

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.410解答】

正解はアの「50」でした。正しくは「農林52号」より個別の品種名がつけられるようになったということです。ちなみに、農林100号が「コシヒカリ」で、農林150号が「ササニシキ」です。

最近でも「農林○○号」という品種は残っており、例えば山梨県では「農林48号」が盛んに栽培されています。

いまは品種名にどういった文字を入れるのかは特に制限がありませんが、それでも他の作物との重複や識別が難しい等の理由で審査によって制限が入ることがあります。品種育成が完了すると品種登録出願を行いますが、その際、種苗法に定められた必要事項を農林水産大臣に提出します。その記載事項のひとつが「出願品種の名称」で、そこで審査が行われるのです。

最近では福島県の「福、笑い」があります。実は正式な品種名は「福笑い」であり読点は入っていません。審査により「福、笑い」の読点につき制限が入り、品種名では外されたということです。

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