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2022.12.04

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.414「飼料米」

 

ここ数年、田んぼで普通に栽培されているお米のうちの一つに「飼料米」というお米があります。文字通り家畜のエサとなるお米のことを指します。栽培する生産者は年々増えているのですが、いっぽうで数量はまだまだ足りない、とも言われています。 田んぼで風に揺られている稲穂は、当然人間が食べるものと思ってしまいますが、こういったお米が栽培されるようになった背景には様々な要因があります。

さてここで問題です。その背景に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.人間があまりお米を食べなくなったから。

イ.生産量が少なくとも農家の収入は影響がないから。

ウ.飼料米をつくることにより田んぼを維持できるから。

エ.飼料米をつくると政府から補助金が出るから。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.414解答】

正解はイの「生産量が少なくとも農家の収入は影響がないから。」でした。

飼料米が出てきた背景には日本のお米の消費量が減ってきたことにあります。そこで、生産者が今まで通り稲作を続けつつ、出来上がったお米の販売先を人間ではなく家畜に振り向けることにより、余っているお米を消化させているのです。 またお米の消費量が減るとお米の生産量も減って田んぼが荒れてしまいます。そうなると食料危機の際にすぐに生産量を戻すことは難しくなります。また田園風景がなくなる、田んぼが有している治水能力が損なわれる等の理由から、田んぼを維持する目的もあるのです。

飼料米を栽培すれば栽培面積単位で補助金が出ますが、収量が少なければそもそもの販売金額が減りますので、生産者は単位面積当たりの収穫量が多いお米を栽培する傾向にあります。もちろん普通に人間が食べるコシヒカリなどのお米を飼料米としてもいいのですが、事前に飼料米として申請したお米を後から人間用に転売することは禁止されています。

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