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2022.12.12

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.415「江戸患い」

 

今週のクイズはお米の歴史についてです。江戸時代になると「江戸患(わずら)い」という病気が流行りました。今で言うところの「脚気」です。症状として全身の倦怠感や食欲不振、手足のしびれ、足のむくみ… などがありますが、酷くなると心不全を起こすこともあります。

この「江戸患い」が流行った背景にはお米に関するある食生活の変遷が挙げられていますが、それはいったい何でしょうか?次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.餅を食べるようになった。

イ.団子を食べるようになった。

ウ.白米を食べるようになった。

エ.赤米を食べるようになった。

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.415解答】

正解はウの「白米を食べるようになった。」です。 脚気が起こる原因はビタミンB1の不足が挙げられます。お米の食べ方としてはそれまではお米を杵等で粗く突いてできる、玄米と白米が混じっているような「糲(れい)」という状態で食べることが多かったのですが、江戸時代になると水車や人力で杵と臼を使って精米をすることが多くなり、以前よりは白米の割合が増えていたのです。今よりもおかずがあまりなかった時代ですから、お米からビタミンB1の摂取量が減るとたちまち脚気が流行ったのでした。ビタミンB1は明治時代になって鈴木梅太郎により発見されました。お米の糠から発見されたため別名を「オリザリン」というのです(「オリザ」とは稲の学名です)。

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