まだ間に合う! ふるさと納税にも登場「たかたのゆめ」パックご飯
おにぎり協会認定を発行している岩手県陸前高田市の「たかたのゆめ」がパックご飯になったということで、開発・販売に携わるフロムゼロの登内芳也代表取締役社長(以下、登内氏)と、陸前高田地域振興株式会社の金野賢二統括部長(以下、金野氏)にお話を伺いました。聞き手はおにぎり協会代表の中村祐介(以下、中村)。
単身世帯が増える中、人気の「パックご飯」
中村:まずは簡単な自己紹介をお願いします。
登内氏:地域の事業開発、商品開発、中小企業の営業支援を行っています。ふるさと納税業務を多く取り扱っています。
金野氏:道の駅内たかたや一本松店の管理、ふるさと陸前高田梱包発送作業管理、地域の商品開発及び営業をしています。
中村:陸前高田市のお米「たかたのゆめ」ですが、今回パックご飯になった経緯を教えてください。
金野氏:ふるさと納税業務を行っている中で、陸前高田市のお米「たかたのゆめ」もたくさん取り扱いたいと思っていました。ただ、「たかたのゆめ」は販売流通が限られており、そのままのお米としては販売が難しいかもと感じていました。それならパックご飯にしたらどうだろうと、登内さんたちと相談をはじめました。
中村:パックご飯は単身世帯の増加もあって、人気が集まっていますね。パックご飯だと1人でも気軽にお米を食べられます。
登内氏:私は単身赴任中ですが、生活する上でパックご飯は必需品です。岩手県に来て、農家さんに「米どころにきたのにパックご飯か!?」と笑われてしまいました。需要は高いと思っています。
「たかたのゆめ」パックご飯の魅力
中村:「たかたのゆめ」パックご飯の魅力は何でしょうか?
登内氏:私は新しいパックご飯が出ると、まずは食べるようにしているのですが「たかたのゆめ」のパックご飯は次のような特徴があります。
・冷めてもおいしい
・粒が大きい
・艶がある
金野氏:今回、パックご飯を複数用意し、ブラインドテイスティングをしたのですがアンケートで1位をとることができました。
中村:たかたのゆめは、冷めても美味しくておにぎりにも向いているということで認定をしていますが、それはパックご飯でもしっかり活きているんですね。それにしても数あるパックご飯の中で1位になるとは驚きです。
単なるパックご飯ではない、「たかたのゆめ」の仕組み
中村:今回、美味しいだけでなく仕組みを用意されと聞きました。
登内氏:たかたのゆめは単なるコメでなく、陸前高田の農家さんをはじめ、いろいろな人の夢・希望を乗せたものだと思います。そんなお米がコロナ禍で流通に苦しんでいるというSOSを受けて、ふるさと納税業界で好調なパックご飯化を決心しました。特長は大きく2つです。
・寄付付き商品にした(子ども食堂支援)
・市長の方針にもある、障がい者の方にもお金の入る仕組みにした(配送作業とパッケージ)
金野氏:1つめについては、私から。今回のパックごはんは寄付付き商品で「りくぜんたかたお弁当プロジェクト」へ寄付されます。これは子育て世帯の方々へのお弁当無料提供のプロジェクトです。パックご飯を多くの方々に購入して頂く事で、地域の農家さん、地域の子どもたちが元気になることを願っております。
登内氏:2つめは今回パックご飯のパッケージデザインを陸前高田市で活躍する障がい者のアーティストに描いてもらいました。陸前高田市はノーマライゼーションを推進していますが、パックご飯のパッケージデザインをしてもらうこと、そして配送作業をしていただくなどをしてお金が入る仕組みにしてあります。
中村:単なる商品ではなく、市の取り組みと連携したパックご飯なんですね。この取材をしている段階では、まだパックご飯を食べることができていない私です。追い込みで大変でしょうが、応援しています。本日はありがとうございました。
■陸前高田市のパックご飯は以下で購入が可能です。
◆ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/03210/5570437
◆楽天市場
https://item.rakuten.co.jp/f032107-rikuzentakata/rt1720/