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2023.04.24

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.433「合鴨農法」

皆さん「合鴨農法」という農法をご存知でしょうか?これは合鴨をヒナのうちから田んぼに放ち、雑草や害虫をついばんでもらうことにより、田んぼにおける農薬使用を取りやめることができる農法です。しかし小池精米店が付き合っている生産者から先日、「ウチは合鴨農法をやめた」という連絡がありました。弊社としては「いきなりそんなこと言われても…」と戸惑ったのですが、しかしその理由を聞くと大変納得しました。と同時に合鴨農法だからと言ってすべてが良いわけではないのだな…と痛感したのですが…。

 

 

さてここで問題です。この生産者さんが「合鴨農法をやめた」理由に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.天敵に食べられて数が減ってしまう。

イ.成鳥になったらこの農法では使えないので非経済的。

ウ.食肉の販売が禁止されているため処分に困る。

エ.鳥インフルエンザの危険性がある。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.433解答】

正解は「食肉の販売が禁止されているため処分に困る」でした。 合鴨農法はヒナのうちから田んぼに放し、水田の雑草やウンカといった害虫を食べてもらうことを目的とします。ヒナの段階から放す理由はヒナは自分より大きい草は食べないからです。そのため苗より小さいサイズでないと稲の苗も食べてしまうのです。穂が出るころには合鴨はお役御免となり、田んぼから引き上げます。そうでないと稲穂まで食べてしまうからです。大きくなった合鴨はその後、肥育して解体し、販売するという方法もありますが、そうなると手間も費用もかかるので、単純に廃棄処分した方が安く上がります。このように合鴨農法は無農薬栽培を実現するには有益な手段ですが、「生き物を飼う」ということもあり、実施するには生産者さんにとって相当な手間がかかることを覚えておいてください。

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