夏は一年で最もお米が美味しくない時期です。もちろん、この時期に既に新米として出回ってくる産地のお米であればそんなことはありませんが、これは例外中の例外です。この時期のお米はたいていは前年の夏や秋に収穫された農産物であるため、どうしても経時による劣化があります。それでもお米は「ある状態」であれば比較的味に変化なく保存することができるのですが…。

さてここで問題です。その「ある状態」に当てはまるものを次のア～エから選び、記号で答えて下さい。

ア．籾

イ．玄米

ウ．白米

エ．炊飯後の冷蔵ごはん

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.444解答】

正解はアの籾でした。籾の状態であれば常温保存であってもそれほど味に劣化なく保存することが出来ます。玄米や白米にしてしまうと籾と比べ劣化が早くなります。それは籾殻がいわば「カプセル」の役目をはたしており、しっかりと玄米を包み込み害虫や外気から守ることができるからです。これは私の経験則ですが、生産者のもとで3年ものの籾保管米を食べたことがありますが、新米のような艶やかさはないけれども、しっかりと旨味が伝わる力強い味のお米で、大変美味しかったのを覚えています。なおエについては冷凍ごはんであれば長持ちはしますが、それでも3か月くらいがせいぜいのようです。