おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.464「高温耐性品種」
お米には暑さに強い「高温耐性品種」と呼ばれるものがいくつかあります。これらのお米は今年の異常な暑さであっても例年通りの品質を保持しているのです。
お米の品質を測る指標として「等級」があります。これは玄米の段階でその出来栄えを「1等」「2等」「3等」「規格外」と格付けをしているのです。「農産物検査法」という法律に基づいて実施されているのですが、その格付けにおいて、今年の「高温耐性品種」の新米では、1等級比率が8割~9割と高いレベルを維持しているのです。
ではここで問題です。皆さんが普段よく目にする次のア~エの品種のうち、いわゆる「高温耐性品種」に当てはまらないものを選び、記号で答えて下さい。
ア.つや姫
イ.新之助
ウ.こしいぶき
エ.コシヒカリ
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.463解答】
正解はエの「コシヒカリ」でした。特に今年は新潟県産コシヒカリの被害が酷く、例年は8割以上ある1等級のお米が今年は0.3%までに落ち込んでます(9月19日現在)。
今年に限らずここ数年の夏の暑さお米にとって毎年「異常気象」であるため、新品種開発の際に掲げられるテーマには「暑さ対策」が真っ先に挙げられます。
ア~ウはいずれも「高温耐性品種」にカテゴライズされるお米ではありますが、さすがに今年の暑さには対応しきれないケースもあり、アの「つや姫」(山形県や島根県)やウの「こしいぶき」(新潟県)では1等級の比率が例年より著しく下がってます。
なおイの「新之助」はこの状況下においても9割以上の1等級比率を叩き出しているのですが、新之助はコシヒカリもよりも遅い時期に穂が出る品種なので、そういった穂が出るタイミングが品質に大きく影響している面もあるのです。