いま玄米の市場価格（BtoB）が急激に上昇しています。お米屋さんがいま市場からお米を買おうとすると、昨年の秋と比べて1.5倍ほどの価格になっているのです。その原因は単にお米が不足している、ということがあります。値段が高くともお米があればまだいいのですが、売り切れになっているお米も多く、産地と年間予約していない企業はお米の確保に大変苦労しています。

さてこのようにお米の量が不足している背景にはいくつかの要因がありますが、その要因に「当てはまらない」ものを次のア～エから選び、記号で答えて下さい。

ア．お米の輸出量が多すぎて国内消費に回らなくなっている。

イ．昨年の酷暑の影響でお米があまり収穫されなかった。

ウ．コロナ禍明けでお米の需要回復が急激に進んでいる。

エ．政府のお米の生産調整の政策がうまく回っている。

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.483解答】

正解は「お米の輸出量が多すぎて国内消費に回らなくなっている。」でした。

イ…政府の見解では昨年のお米の収穫量は平年並みでしたが、実際には酷暑の影響での品質低下の面もあり、それほど収穫されていないようです。

ウ…インバウンド消費も含め、ここ数カ月のお米の消費は前年同月より伸びています。

エ…ここ数年の生産調整の影響もあり、お米の過剰生産が抑えられています。

昨年の秋に1年間分のお米を確保している企業が販売するお米は値段の影響は受けにくいので、たちまち世の中のお米の値段がすべて上がるわけではありません。ただお米の需給バランスが崩れつつあるのは確かで、今年の新米の時期までにどのようになるか、今後注視すべき傾向です。