おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.494「新米」
いまの時期になると消費者の皆さんの頭には「もうそろそろ新米かしら?」というワードが飛び交うのか、店頭で新米の問い合わせを受ける機会が多くなってきます。
日本人にとって「新米」という言葉は「キラーワード」の一つですが、しかし新米に出会う時期が1年に1回ということもあり、言葉が持つインパクトほどにはその実情についてあまり知られていませんが…。さてここで問題です。そんな「新米」について正しく述べている文章を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.新米は品種が同じなら産地問わず同じ時期で収穫される。
イ.品種特性として早稲・中稲・晩稲という分け方があるが、新米だからと言って早生とは限らない。
ウ.新米のスタート時期は温暖な地域から始まるため、最後の新米は北海道産のお米になる。
エ.どんな品種であっても新米であればコシヒカリの古米よりは必ず美味しい。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.494解答】
正解はイの「品種特性として早稲・中稲・晩稲という分け方があるが、新米だからと言って早生とは限らない」でした。
新米の定義は、食品表示法によると「原料玄米が生産された当該年の12月31日までに精白され、容器包装に入れられた精米」とあるので、収穫時期の早い・遅いは新米の定義とは関係がありません。
ア…新米が収穫される時期は品種特性と併せてその土地の気候が大きく影響します。例えばコシヒカリであれば早いものでは7月には鹿児島県で収穫されますが、新潟県では9月になります。
ウ…温暖な地域は収穫時期を遅くしても問題ないので、最後もやはり温かい地域…例えば佐賀県や埼玉県からのお米になります。北海道では冬の到来が早いので、それほど収穫時期は遅くはなりません。
エ…新米だから美味しいとは限らず、品種特性・産地特性・生産者の技術・ポストハーベスト等、いろいろな要素が味に関係してくるのです。