
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.68 お米の「食感」について
今週のクイズは…お米の「食感」についてです。
よくお客様から「私は硬めのお米が好きなの。だからいつも水を少なめにして炊飯しています!」という話を聞くことがあります。しかし…誤解を恐れずに申し上げると、私はこういった手法には異を唱えています。お米は品種が違えば同じ条件で炊いても「硬い」「柔らかい」の違いが出てきます。つまりそういった食感の違いはお米の品種の違いに依るわけです。その性質を十分に引き出して…そうお米のポテンシャルを引き出してこそ、お米の違いを楽しむことが出来るのです。水の量で調整するというのは、例えば「甘味はコシヒカリ並みがいいけれどもう少し硬い方がいい」といった、単一品種だけでは表現しきれない味を求めるときに使う、ごく限られた手法であるわけです。
さて、ここで問題です。上記にあるような「硬めの品種」ですが、一般的に「硬め」のカテゴリーに分類されるお米に当てはまらないお米を、次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.能登ひかり
イ.ヒノヒカリ
ウ.朝日
エ.ゆきひかり
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.68 解答】
正解は「イ.ヒノヒカリ」です
ヒノヒカリは西日本で広く栽培されているお米で、上位5位に入るほどの生産量を誇ります。系列としてはコシヒカリの子供に当たります。アは石川県の能登半島で広く栽培されています。お寿司でもよく使われているようです。ウは岡山県で広く栽培されている、コシヒカリの祖先にあたります。エは北海道でかつて広く栽培されていたお米です。硬めの食感で噛みしめると旨みが奥歯から漏れる感じです。コアなファンが買い求めますが今ではあまり手に入らないお米です。