おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.75 「もち米とうるち米の違い」
さて、師走も近づくこの時期、世間のお米屋さんではもうそろそろ「おもちつき」の準備に入ります。もち米を仕入れて精米したり、機械を整備したり、チラシを配ったり…。お米屋さんにとって、年末は1年の中でも特に忙しい時期です。
もちを作る材料と言えば…当然「もち米」です。皆さんが普段召し上がっている「うるち米」ではありません。さて、ここで問題です。もち米とうるち米との違いについて正しく述べた文章を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.「もち米」は「うるち米」のように多くの品種があるわけではなく、2~3種類しかない。
イ.「もち米」は「うるち米」の毎年の突然変異で出来上がるので、毎年収量が読めない。
ウ.「もち米」は「うるち米」と比べて、でんぷんの構造が違うため見た目の色が白くなっている。
エ.「もち米」は実は世間一般で言われている「酒米」と全く同じである。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.75 解答】
正解は「ウ.「もち米」は「うるち米」と比べて、でんぷんの構造が違うため見た目の色が白くなっている。」でした。
お米のでんぷんには「アミロース」と「アミロペクチン」の二つがあります。この二つは分子の構造が異なっており、「アミロ―ス」がまっすぐな鎖状になっているのに対し、「アミロペクチン」は鎖が枝分かれしています。うるち米のでんぷんはこの二種類で構成されていますが、もち米については「アミロース」の値が0になっています。うるち米でもこの「アミロース」の値が小さければそれだけもち米に近い食感になるのですが、「ゆめぴりか」や「ミルキークィーン」がこういったお米に当たります。これらを「低アミロース米」と言うこともあります。ア…品種ですが普段皆さんの目の前には出ることはありませんが、「こがねもち」「みやこがね」「こゆきもち」「ヒメノモチ」「マンゲツモチ」など様々な品種があります。