知る
2020.06.16

【コメコトバ】真心を尽くして頼めば、人は応えてくれる

お米や飯、食に関する言葉を紹介するシリーズ「コメコトバ」。
今回は「真心を尽くして頼めば、人は応えてくれる」という意味を持つ言葉を紹介します!

「頼めば越後から米搗きにも来る」
この言葉の舞台は江戸で、「越後」は皆さんもご存知の米どころ・新潟県の旧国名。「米搗き」は玄米を精米して白米にする(またはそれを仕事とする人の)ことを指します。江戸の町にも米搗きがいましたが、米どころの職人と比較したら技術や質が違うかもしれません。美味しいお米を食べるために、越後の米搗きを呼ぶわけですね。つまり、そのまま考えれば「頼んだら越後から職人が江戸まで米搗きに来てくれる」という平坦な言葉なのです。

でも、越後という江戸から数百kmも離れた地から、米搗きのためだけにわざわざ赴くだなんてなかなか考えづらいですよね? では、そこに信頼関係が築かれていたらどうでしょう。「いつもありがとう。今度お客さんに最高のお米を食べさせてあげたいんだ。だから週末、米搗きに来てもらえないか?」と誠意のこもった口調で親友に頼まれたら応えてあげようという気持ちになりますよね。

そうなんです。これは「真心を尽くして頼めば、人は応えてくれる」という意味をもつ、人との接し方の教訓ともいえる言葉なのです。

何をするにも信頼関係があるとないとでは、やり方や進め方が大きく変わってきます。人は人なしでは生きていけないとよく耳にするように、やはり助け合って「信頼」を築いて成長していくことが大切なんですね。

皆さんも、ぜひ身の回りにあふれる「コメコトバ」に目を向けてみてくださいね!

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