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2017.06.04

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.147 「お米をおいしく育てる工夫」

現在、小池精米店では屋上で手作り田んぼを展開しています。稲は、実らせるだけであれば実はそれほど難しい作物ではありません。お米を食べることや味わうことではプロを自負する私でも、栽培することとなれば当然のことながら素人同然です。プロの生産者の方の知識・見識には遠く及びません。こんな私でも、バケツ稲等であれば普通に稲穂を稔らせることができるのです。但し、これを売り物にするのであれば品質や味をより良いものに仕上げるように、栽培工程において様々な工夫が必要です。

 

さてここで問題です。お米の味や品質に影響のある工夫について正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.田植え時期は品種によって異なることはなく、だいたい5月初旬に行われている。

イ.肥料を投入すればするほど、お米の味は良くなり、収量も上がる。

ウ.田植えの際に、苗と苗の間を狭く植えようが広く植えようが、それ自体は収量とは関係がない。

エ.刈り取り時期には最適な時期があり、早すぎても遅すぎてもお米の品質が落ちる原因となる。

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.147  解答】

 

正解はエの「刈り取り時期には最適な時期があり、早すぎても遅すぎてもお米の品質が落ちる原因となる。」でした。

 

通常は、稲穂の籾や穂軸の色で刈り取り適期を判断します。刈り取り時期が早いと青い籾が多かったり、また遅ければ例えば米粒が割れる原因にもなり、品質が低下します。

ア…品種によって田植え時期は異なります。もちろんその地域の気候とも深い関係がありますが、いずれにしてもそれぞれの品種により最適な田植え時期があります。

イ…肥料を投入し過ぎると収量が上がる場合が多いのですが、味自体が良くなるとは限りません。

ウ…これも品種、そしてその地域の気候によりどの程度の密度で田植えをすべきか、異なります。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.146「お米の賞味期限」

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