おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.146 「お米の賞味期限表示」
スーパーやお米屋さんといったお店でお米を買った際に、米袋の表面に「精米年月日」が記載してあるのをご存知でしょうか?これは「食品表示法」のうちの「食品表示基準」に記載のある「米袋に記載すべき事項」の一つに決められている内容で、この「精米年月日」が記載されていないと法律違反になるのです。
一方、お米の袋には「賞味期限」は記載されていません。それは「食品表示基準」では触れられていない事項であるから、ということもありますが、そもそも必要がないという考えもあります。さて「必要がない」と考える理由に当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えてください。
ア.お米にカビは生えないから。
イ.お米は生鮮食品だから。
ウ.お米は味が変わらないから。
エ.お米は白米の場合は加工食品だから。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.146 解答】
正解は「イ.お米は生鮮食品だから。」です。
お米は野菜や果物と同じく生鮮食品であるため賞味期限は記載しなくともいいとされています。生鮮食品は名前や産地等が記載されていればよく、いっぽうで加工食品の場合はアレルギー物質の表示や保存方法、賞味期限や消費期限などを記載する必要があります。つまりお米の場合は「精米年月日」を参考にして消費者自身が新鮮かどうか判断する必要があります。
実際に白米の場合は、夏になれば精米後1か月もすれば明らかに味が劣化します。ただ、傷んだり腐ることはめったにないため(もともと水分が少ないため)、味が劣化したとて食べられないことはありません。夏の暑い盛りに湿気のある場所に置いておけばカビが生えてきますが、それでも昔はそういったお米を精米して食べていたといから驚きです。もし売り場で「賞味期限が記載されているお米」に出会った場合は「美味しく食べることの出来る期間を類推するための基準」といったニュアンスでとらえるとよいでしょう。