知る
2017.07.10

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.152 「自然の力を活用する栽培方法」

さて、今週のお米クイズは「自然の力を活用する栽培方法」についてです。

 

今の時期くらいになると、田んぼでは一度水を落として田んぼを乾かす『中干し』という作業が行われます。その目的は地中にたまったガスを抜くことなどがありますが、全ての生産者さんがこの方法を行なっているわけではありません。中には田んぼにサヤミドロ、という藻を増やすために、わざと中干しをしない人もいます。そういった方法を取っておられる生産者さんを、私は数名存知あげておりますが…。

 

ここで問題です。このサヤミドロを残す目的は何でしょうか。当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.土の量を増やすため。

イ.稲の成長を遅らせるため。

ウ.タニシを減らすため。

エ.空気中のチッソを取り込むため。

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.152  解答】

 

正解はエの「空気中のチッソを取り込むため。」でした。

 

サヤミドロを活用することにより、肥料の量を減らすことができます。稲は植物であり、生きています。その稲の生命力をいかに引き出し、そして健康な稲にするかが、実は美味しいお米となる近道なのです。そして、その目的のための方法論は様々です。生産者さんはそれまでの経験を十二分に生かして、その方法論を取捨選択しているのです。

美味しいお米が出来るまでに、生産者さんは目に見えないところで改善工夫をされていることを、是非みなさんに知って頂きたいと思います。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.151「お米と加工食品」

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