知る
2017.07.24

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.154 「イネの高温障害」

関東では梅雨も明けていよいよ夏本番。今年の夏も暑いようです。人間にとっては暑い夏でも、稲にとっては気温が高い方がよく育ち豊作になるのですが、しかしあまりに暑すぎるとお米の品質に影響を及ぼします。これを「高温障害」といい、特に稲穂に様々な症状が現れてきますが…。

 

さてここで問題です。稲の「高温障害」に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えてください。

 

ア.米粒が濁った白色になる。

イ.米粒に黒い斑点が出来る。

ウ.米粒に亀裂が入り割れやすくなる。

エ.米粒が薄くなり小さくなる。

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.154  解答】

 

正解はイの「米粒に黒い斑点が出来る。」でした。

 

稲はもともとは南方の作物であり暑さには強いのですが、それでもここ数年の夏の気候は異常であり、お米の品質に影響を及ぼすことが多いようです。特に穂が出てから米粒にでんぷんが充実される時期、いわゆる「登熟期」に高温が続くと高温障害が出やすくなります。高温障害を避けるために、深く水を張ったり適度な窒素分を与えるなどの栽培の工夫が見られますが、そもそも高温障害が出にくい品種も開発されてきています。

近年では高温障害に強いだけではなく良食味でもあるお米として「にこまる」「つや姫」「さがびより」などが挙げられます。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.153「お米の品種名」

この記事を気に入ったらシェアしよう!