知る
2017.08.06

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.156 「玄米食」

さて今週のクイズは、玄米食についてです。

 

お米の消費形態ではまだまだ白米を選ぶ方が圧倒的に多いとはいえ、以前と比べると玄米でお召し上がりになる方も増えてきています。小池精米店ではそういったお客様のために、生産者さんから仕入れた玄米をただ小分けするのではなく、きちんと石や籾といった異物を取り除いてから小分けするようにしています。

 

玄米食が広がっていった背景には、糠層にある豊富な栄養素を摂取せずに捨ててしまうのはもったいない、という考え等によるものですが、いっぽうで玄米は普通に炊飯したのではやはり食べにくいようです。玄米を美味しく食べるために気をつけて頂きたいことについて、間違って述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.玄米の中にしっかりと水を吸収させるために、水につける時間は30分程度が良い。

イ.玄米のままだと浸漬・炊飯の時間がかかるので、表面を一回削った一分搗きが良い。

ウ.玄米は食物繊維が多いためお腹を壊さないようにしっかりと咀嚼すると良い。

エ.玄米は通常は硬めなので、品種特性としてもっちりしたお米を選ぶと良い。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.156  解答】

 

正解はアの「玄米の中にしっかりと水を吸収させるために、水につける時間は30分程度が良い。」です。

 

玄米の表層はロウのため、水が吸収しにくくなっています。このロウ層までしっかり浸漬させるにはやはり一晩くらいは水に漬けておきたいものです。最近では玄米でも美味しく炊ける玄米モードが備わっている炊飯器もありますが、基本はやはりしっかり浸漬させることです。

またロウ層を取り除けば比較的浸漬時間が早くなります。そこでイのような方法もあります。家庭用精米機があれば容易にできるでしょう。もちろんお米屋さんにお願いしても大丈夫です。ウについては、しっかり咀嚼しないと消化に悪いのは玄米に限った話ではありませんが、玄米の場合は特にその傾向があります。エは例えばミルキークィーンの玄米や、普通の玄米にもち米玄米を混ぜる、という方法もあります。

 

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.155「イネの穂」

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