
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.157 「お米の収量」
お盆も過ぎ夏の終わりが近づいてきましたが、主に東日本では今年は天候が悪く、夏らしい天気がほとんどありませんでした。そんな時に気になるのはお米の収量です。特に今年は東北地方では梅雨明けが遅く、梅雨が明けてもなかなか気温が上がりませんでした。お米の穂が出る時期にあまりに寒いと実が十分に稔らないのですが…。
さて、ここで問題です。寒さとお米の出来具合等について正しく述べているものを、次のア~エから選び記号で答えて下さい。
ア.東北地方のうち、特に日本海側がやませという風の影響で気温が上がらない。
イ.寒い時期が続くとかえって稲の病気は少なくなる。
ウ.気温が上がらない時期には、田んぼの水を深くはって稲を守る方法がある。
エ.こういった冷害が起こると、東北地方の作況指数は上がってしまう。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.157 解答】
正解はウの「気温が上がらない時期には、田んぼの水を深くはって稲を守る方法がある。」です。
夏に東北地方の太平洋側にふく冷たい風をやませと言います。稲が寒さの影響で稔りが悪くなる被害を冷害と言いますが、東北地方で起こる場合はたいていはこのやませが原因です。また低温、長雨が続くと田んぼではいもち病という病気が流行り、米の収量が落ち込んでしまいます。
こういった冷害から稲を守るには、例えば田んぼを深水で管理する方法があります。水を深くはることにより稲を外気よりも暖かい状態にして守るのです。