皆さん「つや姫」というお米をご存知でしょうか？　2010年に正式デビューを果たした、山形県のお米です。比較的新顔の品種の割には知名度は高く、その値段もいまや新潟コシヒカリよりも高いものがあります。実力と知名度の高さがマッチしたことにより、いまではすっかり食卓に馴染みのある品種になりました。

この「つや姫」に限らずですが、現在わたしたちが耳にするお米の品種名が決まる前には、仮の名前がついています。いざデビューの時に一般公募等の方法を使って馴染みやすそうな名前に変更するのです。例えば「コシヒカリ」であれば「越南17号」のようにです。

さてこの「つや姫」、この名前がつく前の名称に当てはまるものを次のア～エから選び、記号で答えてください。

ア．農林100号

イ．東北143号

ウ．秋田31号

エ．山形97号

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.180 解答】

答えはエの「山形97号」でした。

「つや姫」の名前は公募で出てきた名称です。県民投票では「山形97号」の名称を推す声が多かったのですが、名称が首都圏等の女性からの評判が高かったことなどから「つや姫」に決まりました。山形県は当初から首都圏販売を強く意識していましたが、この事例もそれを表す一例です。

アはコシヒカリ（コシヒカリには二つ名称がありました）、イはひとめぼれ、ウはあきたこまちの、それぞれ現在の名前が決まる前の名称です。お米の品種を公募で決めるという手法は、消費者にデビュー前から関心を持ってもらうための方法の一つとして、今でも広く行われています。

出題者：小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

＞おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！】Vol.179「コシヒカリ」