
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.159 「加工用のお米」
さて今週のクイズは加工用のお米についてです。
皆さん、実はお米でも麺がつくられているのをご存知ですか? お米を原材料にした麺としてはベトナムのフォーや中国のビーフンが有名ですが、日本でも米麺はつくられています。この米麺ですが、普通にわたしたちが普段口にしているお米、例えばコシヒカリとかあきたこまちとかが使われることはあまりありません。
代わりに米麺に向いた品種が開発されていますが、それはある理由によります。その理由に最もあてはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.普段口にするお米は加工用にまわすことが許されていないから。
イ.米麺用のお米の成分にはたんぱく質が少ないといけないから。
ウ.米麺に加工するには米粒の大きさが通常の3倍くらいでないといけないから。
エ.米麺用のお米は、でんぷんのアミロースの値が高くないといけないから。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.159 解答】
正解はエの「米麺用のお米は、でんぷんのアミロースの値が高くないといけないから。」です。
普段わたしたちが口にするコシヒカリやあきたこまちといったお米は、でんぷんの中の「アミロース」の値が低いお米です。そのため粘りが強くなり加工向きではありません。逆にアミロースの値が強いお米は粘りがないため米麺の加工に向いています。例えば「越のかおり」「北瑞穂」等があります。
今回のように米麺というジャンルに限らず、昔から日本では加工用のお米が栽培されています。その代表的なものがもち米や酒米です。また普通のうるち米でも煎餅や団子などに加工されています。このように普段食べているお米だけではなくそういった加工食品まで思いをはせると、わたしたちの食生活にとって改めてお米は無くてはならないものであることが再認識されます。