おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.190 「品種育成」
今回のクイズは、お米の「品種育成」についてです。
主食用として栽培されているお米は、現在270種類に上ります。お米の消費量が下がる現状においてはこれでもう十分では…という気もしますが、それでも毎年新しい品種が育成されデビューしております。それは今よりももっともっと美味しいお米を…という目標がありますが、それ以外にも目標があります。
さて、その「目標」にあてはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.効率よく収穫作業ができるように、既存品種と生育スピードを揃える。
イ.稲の丈が短く、肥料を与えても倒れにくい性質を持たせる。
ウ.白飯だけではなく、カレー用・寿司用・酒米といった用途別に開発する。
エ.寒さや暑さといった気候条件の変動に耐えられるようにする。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.190 解答】
正解はアの「効率よく収穫作業ができるように、既存品種と生育スピードを揃える。」でした。
生産者は色々な品種を育成している場合がありますが、特に広い面積を栽培している生産者の場合、単一品種だと収穫から乾燥調製まで同じ時期に作業が集中してしまうとかえって刈り取り適期を逃してしまう可能性があるのです。そのため、違う品種を組み合わせた方が刈り取り適期を逃さずに収穫ができるのです。
イ・エ…消費者からすると味を追い求める一面しか見えませんが、農作物であるお米では当然作り手からの要望も反映されます。
ウ…酒米は昔からありますが、前回の問題にも出てきたように新規需要を喚起するための品種育成も行われているのです。