おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.195 「ササニシキ」
「ササニシキ」というお米があります。米の品種界の中ではかつてはコシヒカリと並ぶ両横綱でしたが、1993年の大冷害をきっかけにその生産量は急激に減ってしまいました。いまではコシヒカリの生産量が全体の30%以上を占めるのに対し、ササニシキは1%にも満たないのです。
しかし、それでもササニシキは根強い人気を持ち、コアなファンをつかんでいます。生産量が落ちたのは冷害に弱いためであり、その食味自体は広く支持されていました。そしてササニシキの子孫もまた今でも広く栽培されているのです。
さてここでも問題です。ササニシキの子供若しくは孫など、ササニシキの血を引いているお米に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.ささ結 イ.ササシグレ ウ.はえぬき エ.かぐや姫
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.195 解答】
正解はイの「ササシグレ」です。
「ササニシキ」はササシグレとハツニシキから生まれました。アの「ささ結」とは品種の名前ではなくブランドの名前です。品種名は「東北194号」と言います。これはササニシキとひとめぼれのハイブリッドになります。はえぬきについてはややマニアックですが、親にあたる庄内29号という品種がササニシキの孫にあたります。エは宮城県東松島で栽培されているササニシキの突然変異です。食感はもっちりではなくむしろぱさぱさしていますが、かみしめた時の甘さの広がりと深さは特筆もので、コシヒカリなどに慣れた方からしてみるとまた違うお米の美味しさに出会えるはずです。ササニシキは寿司米としても評価は高く、ささ結(東北194号)やかぐや姫も同じく寿司米としても広く使われています。