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2018.08.06

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.204 「暑さと稲」

さて今週は日本列島を覆う「酷暑」についての問題です。

稲はもともと熱帯地方の植物なので、暑さには比較的強い農産物です。ただ、さすがに連日35度を超え、しかも雨も降らないとなると、徐々に弊害が出てきますが…。

さて、ここで問題です。暑さと稲について正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.稲は寒さに強いように品種改良が行われており、暑さに強いようには品種改良はされていない。

イ.稲はあまりに暑いと米粒に障害が出てきて、精米すると真っ白になる米粒が増える。

ウ.稲は水が足りなくなると、葉っぱの面積が二倍になるまで広がって大きくなる。

エ.稲は暑い気候だと夏の間に米粒が実ってしまうので、秋まで実らないように肥料を減らしている。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.204 解答】

正解はイの「稲はあまりに暑いと米粒に障害が出てきて、精米すると真っ白になる米粒が増える」でした。

あまりに暑いと実が登熟せず、デンプン密度が粗い、中がスカスカな真っ白なお米が増えてしまいます。こういったお米を炊飯すると崩れてしまいます。

アですが、寒さにに強い品種だけではなく、暑さに強い品種、例えばつや姫やにこまるなどが開発されています。ウも逆です。水不足になると稲の葉っぱは両側から内側に丸まってしまいます。今年は暑さだけではなく水が不足しているため、品質への影響が心配されています。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.203「お米由来の工業製品」

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