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2019.08.18

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.252 「フェーン現象の影響」

台風シーズンが近づいてきています。稲作において最も気を付けなければいけない時期になりました。台風が襲来する時期はちょうど稲穂が稔っている時期に重なることが多く、お米の品質そのものに影響を及ぼします。

台風の前後に発生する「フェーン現象」も警戒しなければならない自然現象のうちの一つです。さて、ここで問題です。「フェーン現象」により影響を受けるお米の品質とはどのようなものでしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.空気が乾燥しているため、籾の水分が50%ほどまで落ちてしまう。。
イ.暑さの影響で稲穂の稔りが悪くなり、真っ白なお米が増えてしまう。
ウ.風の影響で稲が倒れてしまい、収穫しにくくなってしまう。
エ.寒さの影響で籾の登熟が進まず、粒が小さいままになってしまう。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.252 解答】

正解はイの「暑さの影響で稲穂の稔りが悪くなり、真っ白なお米が増えてしまう。」です。これはいわゆる「高温障害」の一つです。

フェーン現象とは「山脈を越えた乾いた空気が、高温の風となってふく現象」です。台風の前後に発生する現象です。該当地域の気温が暑くなるのが特徴です。同じ地域でも刈り取り時期が台風の通過前か後かで品質ががらりと変わることがあります。事実、米屋の中には刈り取り時期を指定して買い付ける人もいます。
アのように乾燥した風が吹きますが、まだ収穫前の時期でもあり、極端に米粒の乾燥が進むことはありません。ウももちろん台風の影響の一つですが。フェーン現象とは直接は関係ありません。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.251「暑さに強いコメ」

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